
「病院にいた黒猫」
長かった梅雨が明け、すっきりとした
夏空が広がっておりますが、
皆さまはいかがお過ごしですか?
…えっ?
なにか面白いことを教えろ?
そうですね、ここ最近は
深谷かほる先生の「夜廻り猫」に
ハマっております(オススメ☆)

夜廻り猫(1) (ワイドKC)
「今宵もどこかで涙の匂い」
毎回、見開きの2ページのみで
左側に大きな挿絵(絵本みたい)
右側に夜廻り猫・遠藤の漫画😼

1話が2ページと超・短いのに、
画もストーリーも完成度が高く、
さまざまな人間(猫)模様が
心にグッとくるのです😹(ジーーン)
「泣く子はいねが〜」と、心が
泣いてる人間に寄り添う遠藤は
太陽のように心の優しい黒猫です。
あの2匹(遠藤と重郎)に
おいしいごはんをあげたい!
(そして自分も話をきいてほしい)
話が終わっても、つい頭から
読み返してしまう(右の挿絵もイイね)
そんな奥深い作品です💮
興味がわいた皆さま、
ぜひお暇な時にどうぞ。

モーニング「夜廻り猫」深谷かほる
心温まる遠藤の活躍はさておき、
このブログを見ている患者さんなら
もうすでにご存知かと思うのですが、
(もしくはすでに使用中の方も)
乳がんのホルモン治療には
「イブランス」「ベージニオ」という
新しいタイプの分子標的薬があります💊
私の場合はこのままいくと、
(フェ〇〇〇〇が効かなかったら)
イブランスの追加が濃厚ですが、
果たして分子標的薬って
どんな薬なんだろう?
治療の期間は?
費用は?
副作用は?
…と、気になることがてんこもりだったので
改めて公式サイトを確認してみました🗒

「販売元:ファイザー製薬」
イブランスは、ホルモン治療薬と
組み合わせて使用する飲み薬です。
Q.対象となる患者さんは?
・遠隔転移があり、手術でがんを
完全に取り除くことが難しい
・以前に手術などの治療を行ってから、
がんが再びあらわれてきた(再発)
…ということは、この薬を使用する
患者さんはみんなステージが高め??
(フェソロデックスもステージ高め)
乳がんになってもうすぐ10年、そして
ホルモン治療をはじめて早4年、
すでに素人とは言い難い通院歴ですが🏥
まさか自分が、ネットで話題になっていた
分子標的薬を使用する日が来ようとは…
期待と不安が入り混じったような
なんとも複雑な気持ちです😦
Q.薬はどう飲むの?

A.イブランスは、1日1回服用するお薬です。
1日1回125mgを3週間連続して服用した後、
1週間休みます(=休薬期間)
※25mgタイプもあり、減薬も可能
これを1サイクルとして、複数サイクルを
繰り返しながら治療を進めていきます。
※副作用によっては変動あり
…ふむふむ、イブランスは
「3オン1オフ(週)」か💊
犬の駆虫薬「フェンベンダゾール」は
虫のサイクルの兼ね合いで(?)
「3オン4オフ(日)」推奨ですが、
分子標的薬の効き目は強く、連続だと体が
まいってしまうことから、休薬日が必要と
なったのでしょう(減りゆく白血球⤵️)
〜ふとした疑問〜
きちんとした説明はないけれど
この薬に終わりはないのかしら?
きっと効かなくなったら終了、だろうけど、
もし効き目があったら死ぬまで(or 治るまで)
ずっと治療が続くのかな…?
そこらへんはよくわかりませんが、
イブランスは2017年に発表されたばかり、
(ベージニオは2018年発表)
効果の持続期間はこれから
少しずつ判明していくことでしょう✒️
Q.効果は?(分子標的薬の役割は?)

参照:がん情報サイト「オンコロ」
A.がん細胞は分裂を促すスイッチがいつでも
ONの状態のため、体からの命令を無視して
限りなく増殖を続けます。
細胞の分裂を促すスイッチをONにする働きのある
たんぱく質の1つが「CDK4/6」です。
イブランス(ベージニオ)とホルモン治療薬を
組み合わせることで「CDK4/6」のはたらきが
効率的に阻害され、がん細胞の分裂・増殖が
より強力に抑えられると考えられています。
…「CDK4/6」初めて耳にしましたが、これを
阻害することで癌の分裂・増殖を止められる…
なんだかすごいテクニックですね😲
新たな攻撃方法も効きそう!
もしかしたら抗がん剤みたいに
ガツンと効いちゃうのやも…?
むずかしいことはよくわかりませんが、
効き目が強力な(気がする)分子標的薬に
大きな期待を寄せております✨
Q.副作用は?

A.<血液細胞の数が減少>
白血球や赤血球、血小板などの
血液細胞の数が減少します。
<疲労、悪心、下痢>
疲れやすい、気持ちが悪くなる、
お腹の調子が悪くなるなど
<感染症の症状>
38℃以上の発熱、寒気、頭痛、咳・痰、
のどの痛み、腹痛・下痢、排尿時の痛みなど
普段と変わった症状は感染症かもしれません。
…高い効果が期待される分、
副作用も少なくないようですが、
もし副作用がきつかったら、その時は
O先生になんとかしてもらおう、と甘い
考えでおります(=投薬なり減薬なり)
副作用を怖がっていたら
きっとなにもできない、、、
(しかし無理は禁物✋)
メリットデメリットを冷静に考察しつつ、
勇気を出して、やれる限りの治療を
がんばりたいところです🔥
Q.費用はどれぐらい?

A.1錠 25mg:5,576.40円
125mg:22,560.30円
…え?
1錠22500円もするの?!
(目をこする)
それとも読み方を
間違ってる??
(再び目をこする)
なんにせよ、保険がきくものの
大変高額なお薬といわれております💰
病院だけでなく薬局でも忘れずに
高額療養費制度を利用したいと思います。
(ふと限度額適用認定証をペラリ)
おぉぉ😮
期限が今月で終わりじゃないの!
どれ、あさっては役場に足を運ぶか…
がんの治療費はなにかと高額になりがちです。
皆さまも高額療養費制度の申請はお忘れなく◎
そして<イブランスとベージニオの違い>

どちらも同じような治療薬と思っておりましたが、
それぞれ薬の服用の用量、頻度が異なり、
内容もアベマシクリブ、パルボシクリブと
実際は異なった成分で作られております。
イブランス=パルボシクリブ
ベージニオ=アベマシクリブ
やはり効き目や副作用にも違いが…?
これまでの統計によりますと✒️
イブランスは白血球の減少が著しく、
(例・貧血や口内炎やしびれなど)
ベージニオは下痢の頻度が高いようです。
どちらも薬の量を変更できるので
つらくなった時は無理をせずに、
減薬を検討していきたいところです。
ネットでいろいろと調べてみたところ、
イブランスが無理になったらベージニオへ、
そういった使い方もあるようです🤓
怖いニュースとしては、分子標的薬は
間質性肺炎で死亡例が出たりしていて、
今はまだ不安定な部分も拭えませんが、
ニュースが発表されてから、診察時に
患者の酸素濃度を測定したり、と
病院でも対応が始まっているようです。
新薬の分子標的薬ということで、
製薬会社だけでなく病院サイドも
副作用を慎重に扱っている状況ですが、
副作用がなんとかなれば、
夢のようなお薬やも…?!
分子標的薬をしている患者の皆さまの
副作用が極力少なく、治療の効果が
絶大に現れることを心から願っております✨
公式サイト/イブランス.jp
(サポートノートも活用しましょう)

そんなわけで、
調べてみて良かった!
自称「知らぬが仏」の私ですが、
治療法や薬の効果は(イメージも相まって)
知れば得するような情報ばかりです🌸
「今、体の中で何が行われてるのか」
それさえしっかり把握できていれば、
不安な治療にも勇気とやる気がわいてきます🔥
自分、がんばれー!
みんなも、がんばれーー!!!
現在、闘病中の皆さまを
心の底から応援しております🏁
暑い日はエアコンの効いた部屋で
お茶でも飲みつつまったりと…
皆さまも何卒ご自愛くださいませ。
今日も元気をありがとう✡️

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